マイナンバーの認識率を大幅に改善
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- 株式会社ネオシステム(代表取締役社長:宿沢 一六、以下 ネオシステム)は、画像中のマイナンバーを読み取るAI-OCRライブラリを開発しました。本AI-OCRライブラリでは、スマートフォン等で撮影された個人番号カード(マイナンバーカード)・通知カードの写真をAI(Artificial Intelligence、人工知能)で画像認識します。
開発したAI-OCRライブラリを株式会社フルキャストホールディングス様(代表取締役社長CEO:坂巻 一樹、以下 フルキャストホールディングス)のマイナンバー収集システムに組み込むことで、個人番号カード・通知カード上のマイナンバーの認識率を約90%(当社比)まで向上しました。
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- 開発の背景
- ネオシステムではマイナンバー収集システムの受託開発を請け、マイナンバー個人番号カード・通知カードの写真上のマイナンバーを読み取る際に、従来使用していたOCR(Optical Character Recognition/Reader、オーシーアール、光学的文字認識)ライブラリを採用していましたが、以下のような理由で読取精度が上がらないという課題がありました。
- 開発の背景
- 通知カードの地紋と文字を区別して読み取ることが困難である。
- 写真を撮影する角度によりカード画像の歪み、写真の向きの回転等が発生し、正しく文字を認識できない。
また、他社製品のマイナンバーOCRライブラリの導入も検討したが、初期費用・従量課金制のライセンス費用・サポート費用等により、大幅なコスト増となってしまうことも課題でした。
そこで、自社内でマイナンバー読み取りAI-OCRライブラリを開発しました。
- マイナンバー読取AI-OCRライブラリ独自開発のメリット
- 認識率の向上
マイナンバー読み取りAI-OCRライブラリをマイナンバー収集システムに組み込むことで、個人番号カード・通知カード上のマイナンバーの認識率を大幅に向上しました。 - 費用の削減
マイナンバー読み取りAI-OCRライブラリの開発からマイナンバー収集システムへの組み込みまで一貫して手掛けることで、開発費用・ランニングコストの削減を実現しました。
- 認識率の向上
- マイナンバー読取AI-OCRライブラリについて
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- マイナンバー読取AI-OCRライブラリでは、ユーザがアップロードした個人番号カード・通知カードの写真を画像処理技術で加工し、マイナンバーの読み取りを行います。
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- マイナンバーAI-OCRライブラリ主な機能
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- 1.AIトリミング(マイナンバーカード・通知カードのAIトリミング)
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- 2.AI歪み・回転補正(画像の歪みと向き自動補正)
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- 3.AIノイズ除去(画像の明暗判定・白と黒の2色に変換・ノイズ除去)
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- 株式会社フルキャストホールディングス様より
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- 当社は人材サービス会社の為、数千人規模の大人数の方からマイナンバーを収集する必要がありました。以前、システムに組み込んでいたOCRは認識率が低く、上手く認識できない場合は人による目視確認にて番号が合っているかを確認していた為、確認に多くの工数が発生していました。今回新たにAI-OCRライブラリを導入し90%を超える認識率になった事で工数が削減できた事と共に、目視ではどうしても発生していた確認ミスが無くなり大変助かっています。
ネオシステムは今後ともAI等の新技術を積極的に活用し、お客様業務の改善を支援します。
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- ※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。
最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
※本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。【公開日:2023/1/25 13:00】